「甘いものを食べた瞬間、ホッとする」 「頭がスッキリして、元気が出た気がする」
そんな気持ちよさを感じた経験はありませんか?

一時的な快感の裏には、老化・肥満・体調不良など、意外な落とし穴が潜んでいます。
この記事では、血糖値スパイクがなぜ「気持ちいい」と感じられるのか。
そしてその代償と、今日からできる対策までを詳しく解説します。
血糖値スパイクとは?

糖質を多く含む食品(白米、パン、スイーツ、ジュースなど)を食べた後、短時間で血糖値が急激に上がり、その後急激に下がるというジェットコースターのような変動が体内で起こります。
この状態を繰り返すことは、身体に深刻な負担を与えることにつながります。
血糖値スパイクがなぜ「気持ちいい」と感じるのか
1. 脳がブドウ糖を欲しがっているから
糖質を摂取すると、血液中のブドウ糖が一気に増え、脳にエネルギーが届くため、
「シャキッとした」「元気が出た」といった感覚が生まれます。

2. 快楽物質ドーパミンが分泌される
血糖値が急上昇すると、ドーパミンという快感物質が分泌されます。
これは脳の「報酬系」と呼ばれる回路を刺激し、「もっと食べたい」「また食べよう」という欲求を強めます。
3. 一時的なストレス緩和
甘いものはストレス時に無性に食べたくなるものですが、それは血糖値スパイクによって一時的にリラックス感が得られるから。
ただしこの快感は長続きせず、後で気だるさや後悔に襲われることが多いです。
“気持ちよさ”の代償
血糖値の急降下による体調不良
急上昇のあとは、インスリンの働きによって血糖値が急降下。
すると、眠気・だるさ・イライラ・集中力の低下などが起こります。

糖化による老化の加速
血糖値が急に上がると、余った糖が体内のタンパク質と結びついてAGEs(終末糖化産物)という老化物質が発生。
これは肌のたるみ、くすみ、動脈硬化など見た目も中身も老けさせる要因になります。
食欲の暴走と依存
血糖値が乱高下することで、脳がまた“糖をくれ”と命令を出します。
これが甘いもの依存・食欲の暴走を引き起こし、太りやすく疲れやすい体へつながっていきます。
実際によくあるケース
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昼食後にスイーツを食べて「幸せ〜」→1時間後に猛烈な眠気
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夕方にチョコをつまんで「やる気復活」→夕食時には食欲爆発
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夜中にアイスを食べて「満足」→翌朝だるくて寝起きがだるい
血糖値スパイクを防ぐ5つの習慣
では、血糖値スパイクを防ぐにはどうすればいいのでしょうか。 今からすぐできる5つの方法をご紹介します。
1. よく噛む
ひと口あたり30回を目安に。
消化をゆっくりにし、吸収を緩やかにします。
2. 食べる順番を工夫する
野菜 → タンパク質 → 炭水化物の順で食べる。

3. 低GI食品を選ぶ
白米より玄米、食パンより全粒粉パン、うどんより蕎麦など、血糖値を上げにくい食品を選びましょう。
チョコを食べる場合、高カカオチョコレート選ぶようにすると砂糖やミルクの割合が低く血糖値の急上昇が抑えられます。
4. 間食を控える
空腹時に糖質を単独で摂るのはNG。
血糖値スパイクを最も引き起こしやすいタイミングです。


5. 食後に動く
10〜15分の散歩でもOK。
筋肉がブドウ糖を取り込むことで血糖値の上昇を抑えられます。

【まとめ】血糖値スパイクが気持ちいいのは「幻想」
「血糖値スパイクが気持ちいい」と感じるのは、一時的な快感に脳が錯覚している状態。
その裏で、老化・肥満・不調のスイッチが確実に入っています。
血糖値を穏やかにコントロールすることであなたの体と心はもっと軽く、若々しく変わっていくはずです。
血糖値スパイクが癖になると、脳がさらにそれを求めるようになります。
甘いものを食べるのが習慣になっている場合は、まずはナッツやフルーツに置き換えてみて下さい。
一時の快感に流されず、冷静に選択して活き活きとした体と若さを維持していきましょう!
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